第1回花背トレラン 実行委員長から

京都トライアスロンクラブ(KTC) が主催する「鯖街道ウルトラマラソン」、「東山三十六峰マウンテンマラソン」。
この2つの人気大会は、ともに20年の歴史がある老舗の大会です。
立ち上げた諸先輩方の先見の明に感心すると同時に、ここまで継続してきたことに敬意を表します。
今回新たな大会を立ち上げ、その大変さが身に染みたからです。
この2つの大会にKTCのクラブ員として数年前から関わり始め、その間、印象的な出来事が何回かありました。
そのたびに選手をサポートする喜びを感じ、選手にも喜んでほしいと思う気持ちが大きくなっていきました。
そして、自分たちで新しい大会を立ち上げることを決心しました。

人を喜ばせたいなんておこがましいかもしれません。
でも、喜んでもらえるのなら、何物にも代えがたい喜びを感じさせてもらえます。
自己満足の世界かもしれませんが。
何回も試走を重ね、実行委員会や試走会で議論しながら準備を進めてきました。
実行委員を含め、スタッフ全員普段は普通に仕事をしている社会人です。
それだけに関わっているわけにはいきません。
ときに意見の食い違いもありました。
でも、共通するのは、選手に喜んでもらいたいという気持ちです。

こうして迎えた当日、受付が始まる前に総勢40人を超えるスタッフが集まりました。
全員で顔を合わせ、この日の仕事を確認し、持ち場に散らばりました。
今回は、自分の仕事が終わると、他の仕事をするという一人複数担当制を敷きました。
同じ場所に選手が帰ってくるという立地条件のなせる業です。
ハードな仕事ですが、これがスタッフの団結力を高め、チームとして機能する理想の姿と考えたためです。
スタッフビブを揃えたのもそうです。
もちろんその先には、選手の完走を最大限にサポートするという大目的があります。
その通り次々にフィニッシュする選手をその場にいるスタッフ全員で最後まで迎えることができました。
最終ランナーがフィニッシュしたあと、片付けをして、ようやく落ち着いたのが午後5時。
急遽山で仕事をすることになった二人には大変申し分けなく思いましたが、時間の都合もあり終わりのスタッフミーティングをはじめました。
用事があれば遠慮なく帰っていただいていいですよと朝のミーティングで声掛けをしたのですが、そこには全員の姿がありました。
そして記念写真を撮ったあと、最後の挨拶を…

感謝の気持ちでいっぱいになり、言葉になりませんでした。
不十分な点がたくさんあり、スタッフのみなさんには本当にたくさんの迷惑をかけてしまったと思います。
それでもそれぞれが責任を果たし、花背トレランを支えてくれました。
選手を乗せた帰りのバスが出発するとき、自然と拍手がおきたそうです。
ありがたいことです。
最後にひとこと。
花背トレランに関わったすべての方に再度お礼を申し上げます。
ありがとうございました。
選手のみなさん、笑顔で楽しく1日過ごせましたか?
花背トレランの記事は、明日で終了します。
最後を締めくくるにふさわしいドラマチックな出来事、あるスイーパーと最終ランナーのストーリーです。
最後までお読みいただきありがとうごさいました。